合格率、そのカラクリと真実

〝簡単〟とされる宅建だけに、合格率もさぞ高いとお思いの方もいることでしょう。ここで、過去5回(年)の合格率を見てみることにしましょう。

【宅地建物取引主任者試験・過去5回の合格率】
実施年月申込者数受験者数合格者数合格基準点合格率
2005年226,665181,88031,520 33 17.3
2006年 240,278193,57333,191 34 17.1
2007年260,633209,68436,203 35 17.3
2008年260,591209,415 33,946 33 16.2
2009年201,185158,90934,918 33 17.9

いかがでしょうか。過去5回の合格率は16.2%?17.9%で、その平均は17.16%。つまり、2割にも満たないということです。この数字に対し、「簡単だ」と言う人は、まずいないのではないでしょうか。宅建はあくまで国家資格であり、試験も国家試験です。宅建は難易度の高い難しい試験なのです。

低い合格率、その原因は……

このページのタイトルを「合格率、そのカラクリと真実」とした理由を述べたいと思います。というのも、データとしては17%という合格率は正しいのですが、真剣に合格を目指し、学習を積み重ねた人にとってこの数値はあまり意味を成さないものであるからです。

〝合格率のカラクリ〟とは、17%の合格率の分母が同じレベルの人間を対象にしたものではないということ。というのも、前ページでも述べた受験資格の無い宅建試験の門戸の広さと、問題のすべてが4択式という解答方式により、「とりあえず申込みしてみようか」という〝とりあえず申込み派〟や、「4択式なら運で受かるかも?」といった、〝運任せ受験派〟が増大。それらの存在が、分母数を拡大させ合格率を低下させてしまっているのです。

例えば、本試験前に予備試験を設け合格レベルの人だけに本試験を受験する資格を与えたなら、合格率は50%を超えることでしょう。つまり、計画的かつ効果的に学習していれば、17%という合格率は関係ないのです。それこそが宅建試験における〝合格率の真実〟です。そう、つまりは、合格レベルにまで知識を上げることができれば、〝宅建、恐れるに足らず!〟なのです。

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